鳥取大学修士論文
相対的意味論に基づく統計機械翻訳
における翻訳確率
令和3年2月
持続性社会創世科学研究科工学専攻
M19J4033B 中村 勇太
概要
機械翻訳の手法として,パターン翻訳,機械翻訳等が研究されてきた.しかし,人手の翻訳には及ばない.
この問題を解決するために村上は,新たな手法として,“相対的意味論に基づく統計機械翻訳(RSMT : Relative Machine Translation)”[1]を提案した.この手法を本実験の従来手法とする.
RSMTは出力文の選択に,翻訳確率を計算する.翻訳確率の計算方法には様々な方法が考えられる.
そこで本研究では,RSMTで用いる翻訳確率の計算方法として最適な方法を調査する.
実験で,RSMTを5つの異なる翻訳確率を用いて動作させ,結果を比較する.
その結果,RSMTに最適な翻訳確率の計算方法は,自己相互情報量(PMI : Pointwise Mutual Information)[11]と結論づけた.