おわりに

相対的意味論に基づく統計機械翻訳(RSMT)に最適な翻訳確率の計算方法の調査を目的として,5つの計算方法を用いた翻訳結果を比較した. 実験により,自己相互情報量(PMI)が他の計算方法とほぼ同等の性能であると分かった. さらにPMIは,Open-NMTの第1候補以外の優れた候補文を選択できることが分かった. よって,今回述べた計算方法の中では,PMIがRSMTで用いるのに最も適している. 今後は,第8章で述べた課題の解決を目指す.