本節でTDSMTにおける翻訳の手順を示す．入力文を「私の姉は教師だ。」とする．
- 手順1 入力文に日本語側の変換テーブルを適用
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変換テーブルのCとAを利用して，入力文を学習文対の日本語側と一致させる．
表2.13では入力文中の「教師」を「生徒」に変換する．
Table:
日本語側変換テーブルの適用例
| 入力文 |
私の姉は教師だ。 |
| 変換テーブル:C |
教師 |
| 変換テーブル:A |
生徒 |
| 一致する学習文対(日本語側) |
私の姉は生徒だ。 |
- 手順2 学習文対に英語側の変換テーブルを適用
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手順1と同じ変換テーブルのBとDを学習文対の英語側に適用し，出力候補文を作成する．
表2.14では学習文対中の「student」を「teacher」に変換している．
Table:
英語変換テーブルの適用例
| 一致した学習文対(日本語側) |
私の姉は生徒だ。 |
| 一致した学習文対(英語側) |
My sister is a student. |
| 変換テーブル:B |
student |
| 変換テーブル:D |
teacher |
| 出力候補文 |
My sister is a teacher. |
- 手順3 最終的な出力文の決定
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複数の出力候補文が得られた場合，計算式(2.36)に従って，最終的な出力文を決定する．ここで153#153は言語モデルの確率である．
図2.5にTDSMTの流れ図を示す.
Figure:
TDSMTの流れ図
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155#155
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