概要

 機械翻訳の手法として,パターン翻訳,機械翻訳等が研究されてきた.しかし,人手の翻訳には及ばない. この問題を解決するために安場らは,新たな手法として,“相対的意味論に基づく変換主導型機械翻訳(TDSMT : Transfer Driven Machine Translation)”[1]を提案した.この手法を本実験の従来手法とする. しかし,TDSMTはカバー率(出力文数/入力文数)が低いという問題があった.この問題の原因の一つは,TDSMTで出力文を得るためには,変換テーブルを適用した入力文が,学習文対に完全に一致する必要しなければならないこと,にある. そこで本研究では,“相対的意味論に基づく変換主導統型パターン統計機械翻訳(TDPBSMT : Transfer Driven Pattern Based Machine Translation)”を提案する. 提案手法を使用することで,カバー率の向上を試みる.実験として,500文を入力としたカバー率(出力文数/入力文数)の調査を行った. その結果,提案手法がカバー率96.6%,従来手法がカバー率33.2% という結果になった.実験の結果,従来手法と比較して提案手法はカバー率が向上した.