誤りの種類毎の誤出力数

本節では,TDPBSMTの誤出力における「翻訳確率の問題による誤出力」と「誤った変換テーブルによる誤出力」の総数を調査する.その結果から,どちらの問題により取り組むべきかを考察する.また,調査対象はTDSMTとの対比較評価でTDSMT○の評価かつ,明らかに誤りと判断できた9文である.調査した結果を表5.19に示す.
Table: 誤りの種類毎の誤出力数
翻訳確率の問題による誤出力 7文
誤った変換テーブルによる誤出力 2文

出力結果を解析すると「誤った変換テーブルによる誤出力」がされた入力文でも,翻訳確率2位以下に正しい翻訳候補分が存在する場合が多く.「翻訳確率の問題による誤出力」が多いことが分かった.よって,今後は「翻訳確率の問題による誤出力」に対してより取り組むべきであると考える.