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Abstract:

現在,高い自然性が要求される音声ガイダンスにおいて,録音編集型音声合成 が使用されている.しかし,この方式では,同一話者による単語音声が大量に 必要となる.そのため,長期間にわたって収録する必要がある.その結果,収 録された音声には,録音環境の違いや話者の疲労により,発話速度やピッチに ばらつきが出る.このため,音声ガイダンスの品質が低下することが多い.そ こで,一部の音声を音声合成によって作成することで,録音量を大幅に減らす 方式が考えられる.このような音声の合成を目的として提案されている音節波 形接続方式では,固有名詞に対する有効性が示されている.

本研究では,普通名詞を音節波形接続方式を用いて音声合成して,得られた合 成音声を評価した.実験の結果,従来の音節素片の前後音素環境と単語のモー ラ数と音節素片の単語中のモーラ位置に加えて単語のアクセントを考慮するこ とで,自然性の高い音声が得られることを示した.







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Jin'ichi Murakami 2008-08-23