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自然性向上のための補助的な操作として,音節素片の接続位置を,音節の中心
とすべきか,境界とすべきかの問題がある.手動ラベルにおいて,この問題を
調査した.結果を表11に示す.
Concatenation Position for Syllable Unit
Table:
音節素片の接続位置
|
了解度 正解率(%) |
オピニオンスコア |
|
評価音節数: 1,750 |
評価単語数: 100 |
|
FTK |
FYN |
平均 |
FTK |
FYN |
平均 |
音節境界 |
99.4 |
99.7 |
99.6 |
4.2 |
4.4 |
4.3 |
音節中心 |
98.4 |
99.6 |
99.0 |
3.4 |
3.8 |
3.6 |
表11から,提案手法では,音節境界で合成したほうが,オピニオ
ンスコアの良い音が作成できることが示された.
なお,PSOLAの音声合成においては,接続位置を音節素片の中心としたほうが,
自然性の高い音が合成できるようだ[5].
Jin'ichi Murakami
2008-08-23