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接続部分の違和感の軽減について

本論文では,音節素片の接続部分の違和感を軽減するために, 2.+.1667em4節で述べたような方法を用いた.これは,まったく考 慮しない場合に比べて違和感を軽減することができたが,違和感が残る音声も ある.それらの音声のスペクトログラムを見たところ,音節間の不連続感が比 較的大きく残っていた.したがって,データベースの拡充やセグメンテーショ ン精度の向上と同時に,接続部でのスペクトル変動が滑らかになるような音節 素片を選択することによって,合成音声の品質の向上が期待できる.

また,音節素片の接続部分にクロスフェード[15]をかけることで違和 感が軽減できることが知られている.しかし予備的な実験をおこなったが,単 純に接続した場合と大きな違いはなかった.



Jin'ichi Murakami 2008-08-23