音節接続型音声合成では,必要とされる音声素片をすべて録音する必要がある. そのため実際に使用するばあい,大量の録音音声が必要になる.この大量の録 音音声を削減するため,音節素片ではなく,音素素片で音声合成を試みる.前 後音素環境・モーラ数・モーラ位置・アクセントは,両者とも同様に扱う.結 果を表10に示す.
了解度 正解率(%) | オピニオンスコア | |||||
評価音節数: 1,750 | 評価単語数: 100 | |||||
FTK | FYN | 平均 | FTK | FYN | 平均 | |
音節素片 | 99.4 | 99.7 | 99.6 | 4.2 | 4.4 | 4.3 |
音素素片 | 99.1 | 99.5 | 99.3 | 4.0 | 4.2 | 4.1 |
表10から,オピニオンスコアでは,音節単位で作成するほ うが,音素単位で作成するより,評価が高いことがわかる.