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音声データベースの音量のバラツキ

音声データベースに使用したAsetには,5,240単語の音声の音量や音質にばら つきがある.本研究では,音節間での音量差については考慮していなかったた め,音量の大きい波形と音量の小さい波形をつないだ結果,自然性が落ちるこ とがあった.例えば今回の実験において「解散」という普通名詞で,第2音節 に利用した「財政」と第3音節に利用した「計算」の音量差による自然性の低 下が見られた.

この問題に対しては,録音環境(日時,場所など)が分かる場合,それらが近い 音声を優先的に用いることで改善することができる.しかし,基本的には,音 量差を考慮した選択方法を導入する必要があると思われる.



Jin'ichi Murakami 2008-08-23