今回の実験では,音節素片の選択において複数の候補が残った場合,ランダム に選択する方法を採った.しかし,コーパスサイズが大きくなるにつれ,安定 した品質を得ることは困難となる.特に音量のバラツキがでてくる.これらを 抑制するため,録音環境(日時,場所など)が分かる場合,それらが近い音声を 優先的に用いることで,ある程度改善することができると考えている.しかし, 音響的な物理的尺度もしくは知覚的尺度の導入が必要になると考えている.