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普通名詞における,モーラ数・モーラ位置・アクセントとピッチ 周波数の関係

普通名詞における,ピッチ周波数とモーラ数・モーラ位置・アクセントの関係 を調査するために,ATRの単語発話データベースAsetを利用する.ATRの単語発 話データベースAsetのうち,話者FTKの4モーラ語普通名詞約1,700 件をアクセ ント型に分類して,ピッチ周波数の平均と分散を調べる. ピッチの抽出には ESPS/Waves+[12]を利用する.結果を図1に示す.図は, それぞれ,0型アクセントの1,500件,1型アクセントの200件,2 型アクセント の100件3型アクセントの100件,のピッチ周波数の平均値と分散を示す.これ らの図において,時間軸はモーラ数で正規化したのち計算した.図中の■はピッ チ周波数の平均値を,縦棒の長さはピッチ周波数の分散を示している.

1より,単語のモーラ長とモーラ位置とアクセントは,ピッ チ周波数と強い相関があると考えられる.そこで韻律情報として単語のモーラ 長とモーラ位置とアクセントが利用できると考えられる.



Jin'ichi Murakami 2008-08-23