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結合価パターンによる翻訳能力の評価

本章では,作成した中国語結合価パターンに対して,二つのことを注目する.

一つ目は,結合価パターンによる方式は,語義数の多い用言に対して,訳し分け の能力を特に期待される方式である.本章では,語義数の多い用言の訳し分けの 効果を注目する.

また,既に述べたように,通常,語義数の多い用言は,使用頻 度も高いと考えられる.そこで,使用頻度が高い結合価パターンを対象として, 翻訳効果を評価すれば,語義数の多い用言に対する訳し分けの能力も分ると考える.

二つ目は,作成した中国語結合価パターンは,日英翻訳のための日本語結合価パターンを利 用している.日本語結合価パターンでは,適合した全ての日本語文が対応する英語 パターンを用いて翻訳できるように,カバー範囲が決められている.しかし,日本語結合価パターンは中国語結合価パターンと  1 対  1  に対応しない可能である.そのため,入力文に対して,対応する中国語パターンを1つに絞り込めない場 合があると考えられ,品質の高い中国語が得られるとは限らない.そこで,日中 翻訳における日本語結合価パターンの構成法上の問題点を注目する.

   
上記のことを注目し,日中翻訳実験を試みた.


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平成18年4月11日