表では,A評価が80%となっており,作成した日中結合価パターン辞書は,単文 の日中翻訳において大変有効であることが分かる.
すでに述べたように,評価の対象は使用頻度が高い結合価パターンなので, 評価の結果から見ると,語義数の多い用言に対しても,結合語価パターン方式は有 効な方法を明らかにしている.
また,パターン翻訳において,パターン化の基準は,対象とする言語ペアに依存すると考えら れるが,この結果は,日英翻訳のために作成された日本語結合価パターンが,日中翻訳でも かなりの程度使用できることを示している.
これに対して,B,CとDの評価となった入力文(20% 40/200)は,日英翻訳で定められ
た日本語結合価パターンのカバー範囲が日中翻訳では適切でないこと,又は,結合
価パターン方式の限界を示していることが考えられる.