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文型パターン化の具体的方法

前章で述べた原則と方針に従って,表1で示すような,単語レベル,句レベル,節レベルの文型パターンを順に作成する.また,各レベルにおける作業項目一覧を表2に示す.以下,これらの作業の内容について述べる.


表 1: 各レベルにおける文型パターン化の内容
汎化の内容
単語レベル 線形要素の自立語を変数化した文型パターンで,おおよそ以下の汎化まで行ったもの.
(1)名詞,動詞,形容詞,副詞などの自立語の変数化
(2)線形で文型上不要な要素を任意化と文型の骨組みとなる要素の抽出
(3)字面要素についてのグループ化
句レベル 句の変数は使用されているが,節の変数の使用されていないパターンで,単語レベルの文型パターンにおおよそ以下の汎化を行ったもの.
(1)適用範囲を品詞から句への拡大
(2)機能語の適用拡大(格助詞→格助詞相当語,等)
(3)英語句生成関数の適用
節レベル 節の変数が一つ以上使用された文型パターンで,句レベルの文型パターンにおおよそ以下の汎化を行ったもの.
(1)名詞節,副詞節,主節,従属節の変数化による重文複文の基本構造のパターン化
(2)日本語節から英語句への変換関数の使用
(3)その他英語構造生成関数の使用


表 2: 文型パターン化作業項目とその内容
汎化規則の分類 汎化規則の内容 備考
1 原文任意要素の削除 原文任意要素を削除する
2 名詞一般 ・格要素の名詞の変数化, 名詞機能語は対象外.底
・述語名詞の変数化, の抽象名詞(とき,原因,
・数詞の変数化(数詞として識別する), 理由,等)も対象外.
・複合名詞の単一名詞化
3 自立 複合名詞 述語単独動詞の変数化 機能語として使用された
4 語の 動詞一般 単独動詞連体形,と連用形の変数化 和語動詞は対象外
5 変数 複合動詞 複合動詞の変数化 主動詞のみ変数化
6 形容詞・ 述語形容詞・形容動詞の変数化
7 形容動詞 単独形容詞形容動詞連体形,
連用形の変数化
8 副詞 文修飾,用言修飾の副詞の変数化 変数化の可否に要注意
9 単語 品詞変換関数 品詞変換関数を使用する. 活用形表記法も併用
レベル の適用 (表記法の例)$V(N2)$$N(V3)$
10 の汎化 述部語尾表現の関数化 英語アスペクト情報の関数化 (例)$.ing$, $.ed$, $.er$, $.st$
11 英語様相情報の関数化 などの関数を使用
12 パタ 名詞修飾語 単独の動詞連体形,形容詞, 英語文型の決定に不要な
ーン 形容動詞連体形,連体詞の任意化 線形要素をバッカス記号
13 任意 用言修飾語 単独動詞連用形,単独形容詞, #n[ ]で囲む.任意化す
要素 単独形容動詞連用形の任意化 る部分は,変数を含んで
14 副詞的用法の名詞(昨日,今日)の任意化 良い.
15 指定 その他 英語に訳出されるその他線形要素の任意化
16 英語に訳出されない要素の任意化 日本語側を[ ] で囲む
17 表現要素のグループ化 同種の格助詞相当語や副詞をグループ化 [$A$$B$] の記法による
18 各種 主語の補完 英語主語に相当する名詞が日本語側に パターン適用時は,[$N1$]
加工 ない時,日本語パターンに補う.例) 要素はなくても良い
[$N1$]英語側のパターンは
[$N1$|he]の形式で記述.
19 冠詞の削除 英語パターン内の変数された名詞の冠詞 定まった冠詞は対象外
を削除
20 句の変数化 名詞句,動詞句,形容詞句,形容動詞句, 単純な構造を持つものを
副詞句の変数化 対象とする
21 現在形変換 現在形でも使用される文型パターンを
対象にpast()を削除する.
22 適用 丁寧表現の標 丁寧表現をフラットな表現に変更する. 接頭辞「お」,「御」等を
レベル 範囲 準化 <注>英語訳出されない丁寧表現が対象 削除
23 の汎化 拡大 $N$$NP$へ拡張 名詞変数$N$を名詞句変数$NP$に置換. 可否判断要注意
それに伴い不要となったパターン
任意要素を削除.
24 $V$$VP$へ拡張 名詞変数$V$を名詞句変数$VP$に置換. 可否判断に要注意
25 機能語の拡張 格助詞を同種の格助詞相当語に置き換え
26 述部の語尾を同種語尾パターンに置き換え
27 同じ意味の副詞等をパターンに追加 $A$$B$) の記法による
28 節の変数化 名詞節,連体節,連用節,引用節,
レベル 並列節の単一変数化
29 の汎化 節レベル関数の使用 日本語節を英語句に変換する関数の使用
30 英語節構造を指定する関数の使用



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平成16年8月30日