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原文任意要素の削除

以下の2の条件を満たす要素を「原文任意要素」と判定し,原文から削除する.

(i)
対応する文要素が英文にあり,日英双方の文からそれらを取り去っても対訳関係が成り立つこと.

(ii)
着目する文要素を単独で英訳することができ,英訳文に組み込めること.訳語選択,訳語位置決定の困難な要素は,対象外.

また,日本文と対応関係を持たない英文中の要素も原文から削除する.なお,(i)の条件は満たすが,(ii)の条件を満たさないものが,「パターン任意要素」である.

<例>
下記の例(1)では、対訳関係にある「その後」と"after that"は、英語文型構成上重要でないので、原文任意要素として削除。例(2)の「一日中」は、”all day”と対訳関係にあるが、英語文型上の訳出位置情報が重要と見られるため、削除せず、文型パターンの一部とする。
(1)
その後、彼女は靴を脱いで祭壇に上がっていった。

After that, she took off her shoes and stepped up to the alter.

(2)
一日中歩き回ったので足が棒になった。

After walking all day, my legs feel like logs.



平成16年8月30日