next up previous contents
次へ: モデル1 上へ: 句に基づく統計翻訳システム 戻る: 翻訳モデル   目次

IBM翻訳モデル

翻訳モデルの代表例として,Brownらが提案したIBMの仏英翻訳モデル[6]がある. このモデルは,順に複雑な計算を行うモデル1からモデル5の5つのモデルから成る. IBM翻訳モデルではフランス語から英語への翻訳を想定しているため,フランス語をF,英語文をEとして説明を行う. IBM モデルでは仏語文F,英語文E の翻訳モデル 10#10 を計算するために アライメントa と呼ばれる概念を導入し,以下のような式を考える.


11#11     (2.1)

アライメントとはある仏単語F と英単語E の対応関係を意味している. IBM モデルのアライメントでは,仏英翻訳の場合,各英単語e に対応する 仏単語は1 対n の対応を持ち,仏語の単語は1 つの英単語のみと対応すると仮定する. また,仏語の単語f の対応関係として適切な英単語がなかった場合,英語文の文頭の特殊文字12#12 と対応付けを行う.



Subsections

root 平成24年3月22日