■教育

平成24年度の担当科目

オフィスアワー

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   ゼミ   
  
  
        

■研究

テーマ:感情に関する自然言語処理

概要

最近、多くの人々は、インターネットのブログや掲示板を利用して、情報の交換を行なっています。その情報には、製品についての情報や旅行の体験談などがあります。製品の細かいスペックのように理知的な情報もあれば、観光地の評判のように感情的な情報もあります。本研究室では、感情的な情報を処理する技術を研究・開発しています。

感情的な情報を処理するには、どうしたら良いでしょうか。文章から感情を推定する処理と、情報を感情的な文章に変換する処理があります。現在、本研究室では前者の推定について取り組んでいます。具体的には次の方法があります。

1) 文章から、感情を明示する表現を検出する、
2) 感情の生じる原因を表す表現を検出する、もしくは、
3) 感情的な人物の振舞いを表す表現を検出する。
たとえば、「子供が犬を怖がっている。」は1)に、「子供がお小遣いを貰った。」は2)に、「子供が泣いている。」は3)に対応します。現状では、文章(脈絡のある複数の文の集り)ではなく、文(なかでも単文=述語が1つの文)に対処するのがメインとなっています。本研究室では、そのために、文をパターン化した知識ベースを構築しています。

次に、感情的な情報を解析すると、どんな良いことがあるのかを説明しましょう。その前に、世の中の状況は、どれだけ把握されているのでしょうか。たとえば、国勢調査という一斉のものの他、様々なアンケート調査が行なわれています。政府機関等は白書という資料を出版しています。人口、職種、収入、住居の広さ、家族構成、地価、気温など様々な項目についてその調査結果が示されています。人口や収入というのは一つの尺度です。

ここで、感情的な情報を自動解析できれば、どうなるでしょうか。人々がどれだけ喜んでいるのか、悲しんでいるのか、あるいは、怒りを持っているのかが分かるようになります。さらに、何に対して感情を持つのか、というところまで解析できるようになると、その不満を解消するような政策や商品の開発ができるでしょうし、ある地域の満足を他の地域でも満足させることで観光地の開発ができるでしょう。本研究室で開発している知識ベースは、感情の対象を抽出できるようにしているところがポイントです。

一方、以上の研究の周辺として、感情に関するコーパスの構築、パターン言語知識ベースの開発の基盤となる/関連する技術の開発(パターンに基づく機械翻訳技術を含む)、などを行なっております。

主な発表文献
解説
表彰

■社会貢献

知と実践の融合

本学、鳥取大学では、知と実践の融合という旗印の下で教育と研究が進められています。本研究室では、自然言語処理に関する基礎研究を進めており、従来は「知」のほうに重みが寄っておりました。しかし、近年は、自然言語処理研究に対する強いモチベーションを持つ上で、「実践」にも、もっと目を向けなければならないと感じるようになりました。

そこで、実践に関する研究相談を歓迎しております。

キーワード: 感情分析、情報抽出、日英機械翻訳

上記キーワードを中心としておりますが、自然言語処理一般についても相談できますので、お気軽に御連絡ください。

学会活動

下記のとおり学会活動に参加しております。下記以外でも研究会開催等を始めとして、活動協力を致しますので、お気軽に御連絡ください。

公開講座

本学科では、2011年夏に、公開講座を開設する予定です。昨年度 2010年8月には、「携帯アプリを作ろう」と題して、Android スマートフォン用のアプリを作成しました。本年度は、メインの講師は別の先生になります。徳久は協力体制でスタンバイしております。

■運営

本年度の学内担当

■年報

鳥取大学に着任してからの活動報告