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時間表現の制約

時間表現の翻訳にあたっては,原言語である日本語の動詞,副詞から時間関係の抽出を行い,英語側の時間表現を決 定してきた.しかし,目的言語側の用法によって時間表現に違いが出る場合がある.

 \begin{displaymath}\ \ \ \ \ \ \ 娘は高等学校にかよっている.
\end{displaymath} (22)


My daughter goes to the high school.


[*]の動詞「かよう」は,本稿の動詞分類では,動作動詞に属するため,5.1.2節か ら英語時間表 現は進行形となる.しかし,実際の文では,単純現在形となっている.これは,一 時的な動作も長期的な動作も表す日本語のテイル形と,一時的な動作にしか用い られない英語の進行形の違いにより起こる.

目的言語側の用法に依存した誤り を避けるために,本稿では,目的言語の文法に沿った時間表現に 修正する制約条件を導入する.


 


2002-03-07