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完了形に関する制約条件
日本語では,「変化動詞+テイル(テイタ)形」で変化の結果状態を表すのに対して,英語
では,最初から状態として捉え,完了形ではなく,「be動詞 + adj」型や状態動詞で表すことが多い.以下に例を
示す.
【日本語】 【英語】
濡れている be wet
慣れている be used to
「濡れている」の場合日本語では,「濡れた」という結果と「濡れている」とい
う状態の両方を捉えるのに対して,英語では「be wet」で,もともと濡れた状態
を表すことが多い.
従って,事象時と参照時の時間関係が完了形を表す「E→R」の場合,英語文型
パターンが「be動詞 + adj」型,または状態動詞の時は,制約規則により「E=R」とする.この制約規
則は,変化の結果を捉えるのではなく、状態そのものを捉えることを意味する.
2002-03-07