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分析2:「に・へ」での使い分け
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素性の頻度分析によるルールの獲得
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有用な素性の内訳
目次
分析1:「は・が」使い分け
分析の結果,「は」および「が」の使い分けに,述部
に存在する判定詞「だ」が関係することが確認できた. この結果は我々の先行研究[
22
]と同様の結果である. 有効な素性の例を表
6.10
に示す. 確率はテストデータにおいてその素性が出現した場合にその分類先が出現する確率であり, 頻度はテストデータでのその素性の頻度である. 以下に表
6.10
の素性を含む例文を示す.
述部
に存在する判定詞「だ」
二番目は、この制度は大きな政党同士に政権交代を可能ならしめるもの
だ
。
述部
のかかり先に体言が存在
八五年四月に「電電公社」が民営化された
際
、電気通信事業法が成立。
また,この他にも,推定する助詞の直後の単語に「記号:「」が出現する場合,直後に「首相」が出現する場合,述部
に出現する最初の自立語が「話す」の場合に「は」が使われやすく, 推定する助詞の直後の単語に「あう・ある・できる・出る」が出現する場合に「が」が使われやすい等のルールも獲得できた.
「は・が」での素性分析
表:
「は・が」での素性分析
分類先
素性
確率
頻度
は
述部
に判定詞「だ」が存在
0.754
809
が
述部
の係り先に体言が存在
0.873
1255
平成25年2月12日