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分析4:「に・を」使い分け
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素性の取捨に基づく分析による効果的な素性の俯瞰
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分析2:「に・へ」使い分け
目次
分析3:「に・で」使い分け
素性の取捨に基づく分析により「に・で」の分析を行った.表
6.3
に取り除いた素性ごとの正解率を示す. 分析の結果,「に・で」の分類の際に素性群「述部
,体言の文節
,N以外体言,品詞,分類,直,他助詞」が有効であるとわかった. 最も効果の高い述部
に関する例文を次に示す.
述部
がなくても判断可能
イスラエルからの報道によると、原因は入植者【にorで】[述部
]居住区域の拡張工事。
述部
=よる;【】=に
述部
がないと判断困難
田弘子はひとり【にorで】[述部
].
述部
=歩いてきた;【】=で
述部
がなくても判断可能な文は,一般的には「で」を使うべきではないと判断できる.この問題に関しては,体言の文節
から人は予測している可能性がある.体言の文節
も効果のある素性としてあげられているため,これらの情報を総合的に判断していると考えられる. 判断困難な文は,使い分けを推定することは難しい. 結果から,述部
が「に・で」の使い分けの判断に重要であることがうかがえる.
素性の取捨に基づく分析:「に・で」
表:
素性の取捨に基づく分析:「に・で」
取り除いた素性
正解率
なし
0.8066
述部
0.7801
体言の文節
0.7900
共起
0.8338
係り先
0.8076
N以外体言
0.7818
品詞
0.8025
分類
0.8037
直
0.7824
他助詞
0.8064
文脈情報
0.8074
平成25年2月12日