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素性の頻度分析によるルールの獲得
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素性の取捨に基づく分析による効果的な素性の俯瞰
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分析3:「に・で」使い分け
目次
分析4:「に・を」使い分け
素性の取捨に基づく分析により「に・を」の分析を行った.表
6.4
に取り除いた素性ごとの正解率を示す. 分析の結果,「に・を」の分類の際に素性群「述部
,体言の文節
,係り先N,N以外体言,品詞,分類,直,他助詞,文脈情報」が有効であるとわかった. 最も効果の高い述部
に関する例文を次に示す.
述部
がなくても判断可能
散文の根っこ【にorを】[述部
]、水分がたっぷりあった、ということだと思う。
述部
=ほりかえしてみたら;【】=を
述部
がないと判断困難
一葉の作品をえらんだのは、文学【にorを】[述部
]ことで、かえって自由な世界がくると信じたからであろう。
述部
=しばられる;【】=に
述部
がなくても判断可能な文は,体言の文節
から判断している可能性がある. 判断困難な文は,受身かどうかわからないと使い分けを推定することは難しい. 一方の文は助詞がある程度予測可能であるものの,どちらの例文からも,述部
が「に・を」の使い分けの判断に重要であることがうかがえる.
素性の取捨に基づく分析:「に・を」
表:
素性の取捨に基づく分析:「に・を」
取り除いた素性
正解率
なし
0.8835
述部
0.8226
体言の文節
0.8744
共起
0.9011
係り先
0.8799
N以外体言
0.8695
品詞
0.8795
分類
0.8741
直
0.8722
他助詞
0.8834
文脈情報
0.8831
平成25年2月12日