next up previous contents
次へ: 「に・を」使い分けが必要な文の比率の調査 上へ: 実験前調査:各助詞は使い分けが必要か否か 戻る: 「に・へ」使い分けが必要な文の比率の調査   目次

「に・で」使い分けが必要な文の比率の調査

「に・で」のテストデータからランダムで10件抜き出し,新聞の文で使い分けが必要な「に・で」が どの程度存在しているのかを調査した. 表5.3に結果を示す. 使い分けが必要な文は,10文中9文であった. このことから,ほとんどの「に・で」を含む文章において使い分けが必要であることがわかった. 次にランダムで抽出した10文とその分析結果を載せる.

使い分け必要
 G7各国から、米国最大手の電気通信事業者のAT&Tなど、マルチメディア企業のトップ約四十人が出席すること【に】なっている。
使い分け必要
 六五一年、ササン朝が新興のイスラム軍に滅ぼされたとき、大勢の王族・貴族がシルクロードを経て唐の長安【に】亡命した。
使い分け必要
 先日、テレビ【で】輸入農産物の安全性について放映していました。
使い分け必要
 「NAFTAが機能すれば、メキシコ国内に十分な雇用の場が創出され、不法移民の流出にブレーキをかけることができる」と言うセディジョ大統領【に】とって、その長期的ビジョンをくじくようなカリフォルニア州民の審判は「両国関係を緊張させ、経済を後退させかねない不幸な問題」と映ったようだ。
使い分け必要
 チェチェン情勢【に】関するOICの公式声明は初めて。
使い分け必要
 政府筋は九日、ブリュッセルで二月二十五、二十六日に開かれる先進七カ国情報通信担当閣僚【に】よる「情報サミット」に合わせ、二月二十五日にG7各国の主要電気通信事業者や電機メーカー、マルチメディア関連などの企業トップも「民間情報サミット」を開くと明らかにした。
使い分け必要
 国連仲介による外相会談は五回目【で】、東ティモールの各政治勢力との対話など平和解決の道を探る。
使い分け必要
 また世界貿易機関に引き継がれる関税貿易一般協定二四条に従えば、農業を含むすべての分野【に】ついて自由化を進めるか、域外国にも最恵国待遇で自由化の成果を適用しなければならない。
使い分け必要
 十日【に】大阪府枚方市で開かれる松下グループの今年の経営方針発表会に出席するためだが、十一、十二日には松下幹部との最高経営会議も予定されている。
使い分け不要
 通貨切り下げ【に】端を発したメキシコ経済の混乱が広がる中、昨年まで政権の座にあったサリナス前大統領に対する非難が高まっている。


  • 「に・で」の使い分けが必要か否か
  • 表: 「に・で」の使い分けが必要か否か

    使い分け 必要 不要
    文数 9 1



    平成25年2月12日