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「に・へ」使い分けが必要な文の比率の調査

「に・へ」のテストデータからランダムで10件抜き出し,新聞の文で使い分けが必要な「に・へ」が どの程度存在しているのかを調査した. 表5.2に結果を示す. 使い分けが必要な文は,10文中9文であった. このことから,ほとんどの「に・へ」を含む文章において使い分けが必要であることがわかった. 次にランダムで抽出した10文とその分析結果を載せる.

使い分け必要
 われわれ国民【に】分かろうはずもない。
使い分け必要
 自社政権論ともう一つ、第三極論について、次の二人のリーダーの分かりやすい発言【に】、山花らは明快な回答を用意したほうがいい。
使い分け必要
 予算決定後【に】、九社にその年度の工事内容や予算を詳細に伝え、メーカー側はこの直後に、「ドラフト会議」を開催、シェア枠内で工事を割り振っていた。
使い分け必要
 いつまでもラモス、三浦【に】頼るのでは、次期ワールドカップ出場は難しい。
使い分け必要
 連勝したことで期待が予想以上【に】膨らみ、プレッシャーも感じていたに違いない。
使い分け必要
 同市職員らでつくる「闘牛クラブ」の国下和男会長は「やはり近鉄に残って優勝に貢献してもらうのが希望。今の投手陣を見ても野茂投手【に】頑張ってもらわないと、優勝への道は険しい」と話していた。
使い分け必要
 上田署員が駆けつけたところ、桜井さんの庭先【に】止めてあった軽乗用車が燃えており、車内から大人一人、子供二人の焼死体を発見した。
使い分け必要
 同郵便局は午前九時【に】業務を始めたばかりで、客はおらず、局員四人だけだった。
使い分け必要
 どのアナウンサーも「さんない」の「さん」【に】アクセントを置いているが、津軽弁では四文字を平ったく発音する。
使い分け不要
 そこ【へ】ベルルスコーニ氏が「クリーン政治」「イタリアの回生」を掲げて実業界から政界入りを表明。


  • 「に・へ」の使い分けが必要か否か
  • 表: 「に・へ」の使い分けが必要か否か

    使い分け 必要 不要
    文数 9 1



    平成25年2月12日