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$SPM$による構造照合型パターン検索

入力文の解析データを$SPM$に与えると, 情緒属性付き結合価パターン辞書から全ての適合の仕方が検索される. 検索結果は,パターンID,パターンの適合状態,変数の適合状態, および,各種記憶値で構成された適合ユニットを単位としている.

例として,図5.2のデータを与えると, 図5.3のとおり検索される.

図: 文法レベルの適合結果の例
\begin{figure}\centering
\fbox{
\scalebox{0.75}[0.75]{
\begin{tabular}{l}
PATTER...
...
PATTERN=EC009034-02=['釣る']=[3]=1 \\
===== \\
\end{tabular}}
}\end{figure}

ここには,14件の適合ユニットが列挙されている. 7種類のパターンが適合し,各パターンにおいて,2通りの適合の仕方があることがわかる. 1パターンにつき2通りの適合の仕方があるのは, 格要素の離散記号に「鰹を」が適合する場合と,しない場合の違いによるものである. 「PATTERN=」の行に注目する. 「EC009032-00」というのがパターンIDである. その次の「N2,を,'釣る'」が適合したパターン記述子である. その次の「[1,2,3]」は,適合した単語の番号である. 行末の「3」は適合した単語数である.

次の行を見ると,「N2=」とある. 変数に代入された情報が書かれている. 最初の「[1]」は変数に適合した単語の番号である. 次の「{1}」は意味属性制約の係り先となる単語の番号である. 行末の「1」は適合した単語数である.



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平成25年2月12日