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意味属性制約の充足の検査

適合ユニットの中には文型パターンが指定する線形要素への意味属性制約が満たされていないものも含まれている. 意味属性制約が満たされていなくても正しい適合であることは,全くない訳ではない. そこで,制約が充足されたか否かのフラグを付与することとして, 意味的に不適合であっても削除することは行わない. 図5.3を例にする. EC009032-00というパターンは,簡単に書くと「N1(4 人)がN2(542 魚介)を釣る」である. 英語パターンは「N1 catch N2」である. 変数N2に「542 魚介」という意味属性コード, または,その下位概念の意味属性コードの単語が代入されているならば,制約が充足となる. この図の1件目はそれが満たされている. 次に,EC009033-00というパターンは,「N1(3 主体)がN2(3 主体 535 動物)をN3(*)で釣る」である. 「N1 attract N2 with N3」という英語パターンが対応することからわかる通り, 「感情動作」として解釈する場合のパターンである. パターンIDには「-00」や「-01」の枝番が付けられている. 枝番が異なる場合は,文型パターンは同一であるが,情緒属性が異なることを表している. 次のパターンEC009034-00は,「N1(3 主体)がN2(134 客)をN3(*)で釣る」である. この場合,「鰹」は「134 客」の意味属性制約を満たさない. 以上のようにして,意味属性制約の充足を検査すると, 図5.4が得られる. PATTERNの行末の「T」は充足したことを,「F」は充足しないことをそれぞれ示す.

図: 意味属性制約の充足フラグ付き
\begin{figure}\centering
\fbox{
\scalebox{0.75}[0.75]{
\begin{tabular}{l}
PATTER...
...ATTERN=EC009034-02=['釣る']=[3]=1=T \\
===== \\
\end{tabular}}
}\end{figure}



平成25年2月12日