next up previous contents
次へ: 対称な情緒属性の追加 上へ: による構造照合型パターン検索 戻る: その他の特徴量の付与   目次

最も優位である情緒属性の獲得

適合ユニットの絞り込みと順位付けが行われた後は, 最も優位である適合ユニットに付与された情報より, 情緒属性(情緒原因,情緒名,情緒主,情緒対象,判断条件)を獲得する. 「鰹を釣った。」の場合,表5.2に示されている #1の情緒属性(情緒原因「獲得」,情緒名「喜び」,情緒主「$\phi$」,情緒対象「鰹」, 判断条件「目標実現・近($\phi$,鰹)」)を獲得する. 情緒主はこの文の主語であり,ここでは省略($\phi$)されている. 獲得することができなかったものについて見てみると, #2も「可」ではある. #2のパターンは「attract」の語義での「釣る」である. 「鰹」を「惹きつけた」という点で喜んでいる. #3は,情緒主が「鰹」となる場合で,パターンの語義は#2と同一である. したがって,「惹きつけられた」ということにより「鰹が怒っている」という解釈になる.



平成25年2月12日