next up previous contents
次へ: 最も優位である情緒属性の獲得 上へ: による構造照合型パターン検索 戻る: 情緒属性の付与   目次

その他の特徴量の付与

その他の特徴量として,無生物主語であるか否か,非線形の強さ,適合単語数,文型パターンIDの枝番号がある. 無性物主語については,文型パターンの「は」あるいは「が」で終わるタームについての意味属性制約から判別する. 残りの特徴量は,適合ユニットに含まれる情報から直接得ることができる.

例として,図5.4の適合ユニットから特徴量を求めた結果を表5.2にまとめる.


表: 各適合ユニットにおきる特徴量
\scalebox{0.80}[0.80]{
\begin{tabular}{ccccccccccccc}
\hline
\char93  & パターン...
... & U & 否 \\
& & & & & & ($\phi$,$\phi$) & & & & & & \\
\hline
\end{tabular}}


表中の,Mは適合した単語の総数,Nは非線形要素として適合した単語の数, Sは意味属性制約が充足されたか否か(TまたはF)を表す. Oは無生物主語のパターンに対するフラグで,「1,0,-1」の3値のいずれかをとる. 無生物主語のパターンでない場合は「0」となり, 無性物主語のパターンである場合は,主語が成功裏に適合していると「1」, そうでなければ「-1」となる. Aは情緒主となる変数に主体の意味属性の単語が適合しているかどうかを表すフラグで「T,U,F」の3値のいずれかをとる. 格要素が省略されている場合は「U」となり, そうでない場合は,主体の意味属性の単語が適合していると「T」となり, そうでなければ「F」となる.

なお,「可否」の列は,ヒューリスティクスを満たすものには「可」, そうでないものには「否」を付与している.

このように適合結果のソートにおいて,意味属性制約,情緒属性,および,適合の仕方から, 特徴量を算出し,適合ユニットの絞り込みと順位付けが行われる. 表5.2によると最も優位である適合ユニットは#1であった.



平成25年2月12日