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考察

[*]より,離散記号処理は,不完全ながらも良い結果と判断してい る. 表[*]における翻訳失敗文の多くは,最適なパターンを選択できてい ないないことが原因である. 文型パターン辞書[1]の単語・句・節レベルパターンを併用すれば, 入力文の8割に対して,意味的に適切なパターンが使用できることが知られて いる.よって解決方法として,句,節レベルパターンを用いた翻訳が考えられ る. また,多変量解析による最適パターンの選択といった手法が考えられる.

今後,ALT-J/E の入力文に対する規則の変更と追加によって,翻訳失敗文を翻 訳成功文に導くのは困難であると考えられる.しかし,ALT-J/E における翻訳 失敗文において前置詞や接続詞が誤っている場合には,解決の見込みがある. 解決方法として,文型パターン辞書における日本語表現と英語表現の共起要素を翻 訳知識として利用する方法が考えられる.



平成20年1月27日