基準時とのテンス | |||
以前 | 以後 | ||
時点 | E→S | S→R | |
開始時 | E→R | S→R | |
[0cm][0cm] 時間区間 | 終了時 | E→S | ? |
間隔 | E=R ( E(P)のときは Eに) |
基準時とのテンスが「以前」であり,時間区間が「時点」・「終了時」の時は、 発話時以前の事象を述べているため拘束条件を「E→S」とする.ここで, 拘束条件を「R→S」でなく「E→S」としたのは、「彼は2年前に死 んでいる.」のように,現在を基準に過去の事象を捉える場合があるためである. 時間区間が「開始時」の時は、過去に開始した事象の基準時までの継続を表して いるため,「E→R」とする.
時間区間が「間隔」の場合は,基準時とのテンスが「以前」・「以後」に関わり
なく、習慣的な事象をひとまとまりとして捉えているため拘束条件を「E=R」とする.テイル形であっても,事象の継続性が失われるため,事象時が
E(P)をとることはないとする.