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意味類型を用いた対応づけ

1つの原言語パターンに複数の目的言語のパターンを対応づける手法として, 意味に用いる概念をまとめた意味類型を介して対応づける手法が考えられる.以下に 図3に意味類型用いたパターン対応づけの例を示す.


  
Figure 3: 意味類型を用いた日英パターンの対応例
\includegraphics[height=8cm]{zu2.eps}

3のように日本語と英語の比較のパターンの間に[同級],[比較級],[最上級] のような比較の代表的な意味を示すキーワードリストを置き,これを介して 両言語を結合する.

例2:「X1はX2に匹敵する」は,[同等]の意味をもつ. 意味的に対応するパターンを以下に示す.


例2のように,この手法は,意味 類型を介して,原言語のパターンと目的言語 のパターンが複数対複数で対応される. そのため訳語の表現を選択する自由度が増し, 原文に最も適した目的言語の表現を選択できる可能性がある.

しかしこの手法は, 1つの原言語のパターンに複数の目的言語のパターンが対応するため, 原文に最も適した目的言語のパターンを 一意に絞り込む手法が必要となる.




2002-03-06