以上のことからパターンを利用した質の良い 翻訳を実現するためには,以下のことが期待される.
そこで本研究では,比較の文を例としてとりあげ,比較の代表的な意味, 付加的な意味,品詞の種類・数に着目して,1つの原言語のパターンに複数の目的 言語のパターンを対応づける仕組みを作成する. このような意味と品詞を対応づける仕組みについては, 5章で説明する.
また, 原文中のパターンに含まれない単語や原文中の変数に着目して, 原文に応じてパターンを一意に絞り込む手法を示す. この手法を6章で説明する.
本研究の全体の流れを以下の図4に示す.