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尤度の変化

Baum-Welchの学習アルゴリズムは局所的極大点の方向に進むため、 初期パラメータによって学習後のパラメータが大きく変化し、その ため学習時において尤度が変わっていると考えられる。そこで実験 1、実験2、実験3における学習回数にたいする対数尤度の値を求 めた。この結果を図7に示す。縦軸は対数 尤度の値を示し、横軸は学習回数を示している。ただし、値は10 個の音声資料の平均値である。この結果から、最も高い平均識別率 を持つ実験3の対数尤度の値が最も高いことがわかる。したがって、 実験1において、学習回数を増加させる時、尤度が低下するため、 平均識別率はさらに向上する可能性がある。

図 7: 学習回数と尤度の変化
\begin{figure}\begin{center}
\fbox{\epsfile{file=figure4.eps,width=75mm}} \end{center}\end{figure}



Jin'ichi Murakami 平成13年10月4日