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パラメータを最適化した翻訳実験

  1. パラメータの最適化

    通常,統計翻訳においては,翻訳精度の向上を目的として,パラメータの最適 化を行う.この節では,パラメータの最適化をおこなったときの,提案方法の 有効性を調査する.パラメータの最適化には,Minimum Error Rate Training(MERT)[8]を用いる.尚,フレーズテーブルの作成には mosesに付属しているtrain-factored-phrase-model.perlを用いる.ま た,reorderingモデルも組み込む.

  2. developmentデータ

    developmentデータは,単文の実験も重複文の実験も,テストデータ (4.3節)と同一の辞書から抽出したデータを利用する.単文 の翻訳実験には,developmentデータに単文100文を使用してパラメータの最適 化を行う.重複文の翻訳実験にはdevelopmentデータに重複文1,000文を使用し てパラメータの最適化を行う.

  3. 翻訳実験の結果

    翻訳実験の結果を表[*]に示す.


    =1cm
    表: パラメータチューニングを行った実験結果
    テスト文 評価法 ベースライン 提案手法
    単文 BLEU 0.131 0.140
      METEOR 0.383 0.395
    重複文 BLEU 0.084 0.086
      METEOR 0.313 0.325

    [*]の結果から,パラメー タの最適化を行った翻訳実験においても,BLEUが単文において0.9%,重複文に おいて0.2%上昇し,提案手法の有効性が示された.



Jin'ichi Murakami 平成22年9月2日