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ビーム幅

ビームサーチは、各フレームごとの尤度計算において、累積尤度の低い単語列 は以後の探索から除外できる可能性が高いことを仮定している。そこでビーム 幅を変えた時の文認識率の変化を研究した。ビーム幅以外の実験条件は、表  4.5  と同一である。また、  4.3.2.1  節および  4.3.2.2  節で述べたポーズ処理はおこなっている。この実験結果を図  4.11 に示す。

図 4.11: ビーム幅を変化させたときの変化 文認識率(%)
\begin{figure}\begin{center}
\fbox{\epsfile{file=FIGURE/figure7.1.ps,width=100mm}}\par\end{center}\end{figure}

この実験結果からビーム幅を広げるに従い認識性能は向上するが、ビーム幅が 1024を越えると、認識性能はあまり変化しないことがわかる。ここでは認識語 彙数を変化させた実験を行っていないため明確にはいえないが、このビーム幅 1024は語彙数1567に近いことから、朗読発話においてビーム幅は語彙数程度、 必要であると考えている。



Jin'ichi Murakami 平成13年1月5日