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変換知識

変換知識は対訳文を頻度調査や分析することによって得た経験的知識から人手で作成する.対訳文の作成には「国際会議に関する問い合わせ」に関する対訳文を17,000文利用した.また変換知識を作成後17,000文とは別の訓練データ825文を利用して,翻訳実験を行った.この翻訳結果をもとに,変換知識を追加作成した.

変換知識は「ストリングレベル」「パタンレベル」「文法レベル」「解析知識」の4つのレベルが存在する.「ストリングレベル」「パタンレベル」「文法レベル」の変換知識は入力文(原言語)を出力文(目的言語)に翻訳するために利用する.そのため,原言語を目的言語に変換する知識である.一方,「解析知識」は他3つのレベルの変換知識をうまく利用するため,入力文(原言語)を調整するために利用する.そのため,原言語を原言語に変換する知識である.表2.2に古瀬らが作成した数と具体例を示す.


Table 2.2: 変換知識の数と具体例
レベル 具体例
ストリングレベル 1783 失礼します Good-bye
パタンレベル 490 39#39 を 40#40 41#41 42#42
文法レベル 45 普通名詞1 普通名詞2 普通名詞1' 普通名詞2'
解析知識 338 代名詞 固有名詞 代名詞 は 固有名詞

2.2において, 「普通名詞1'」は「普通名詞1」の翻訳である.



Hiroto Yasuba 2019-05-08