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評価方法の考察

本研究では,未知語の数の評価と,文全体の翻訳精度の評価として人手による対比較評価を行った.その結果,提案手法の有効性が確認できた.一方で,未知語をローマ字に変換すれば全ての未知語を削減できる.しかし,未知語処理後の文の翻訳品質が下がることが考えられる.例えば,``The temperature of 東京 is high ."という未知語を含む文の場合,固有名詞である``東京"をローマ字に変換し``TOKYO"とすると,``The temperature of TOKYO is high ."となり効果があると言える.一方で,``This part 壊れる a lot ."という未知語を含む文の場合,動詞である``壊れる"をローマ字に変換し``KOWARERU"としても,``This part KOWARERU a lot ."となり効果があるとは言えない.したがって,実際に,これらの事例がどれだけ存在しているかを調査した上で,提案手法と未知語をローマ字に変換する手法の比較を行い,評価する必要があると考える.

s122019 2016-03-03