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次へ: 謝辞 上へ: honron3 戻る: 語順変更の研究の今後   目次

おわりに

統計翻訳において,語順変更をしてから,統計翻訳をする研究が盛んに行われてきた.しかし,これらの研究は翻訳される英語文の語順を推定して,日本語文の語順変更を行っている.そのため,目標とする英語文の最適な語順に並び替えられていない.

そこで,本研究では語順変更の手法の限界を調査するため,テスト文に参照文があると仮定し,日本語文を英語の参照文の語順に並び替える.その後,句に基づく統計翻訳を行い,語順変更の効果を調査した.

実験の結果,人手評価において,単文では提案手法の方が優れている文が100文中7文,ベースラインの方が優れている文が100文中5文という結果になった.また,重文複文では提案手法の方が優れている文が100文中2文,ベースラインの方が優れている文が100文中5文という結果になり,単文と重文複文ともに差は見られなかった.このことから,語順変更では翻訳精度の大きな向上が見られないと考える.今後は語順変更以外の手法で,翻訳精度を向上させる手法を調査する.



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平成28年3月16日