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人手評価

人手評価として,対比較評価がある. 対比較評価は,二つの文を相対的に比較して,どちらがより正しい文であるかを人手で選択する評価方法である. 二つの翻訳システムの出力で優劣を判断する場合に有効である.

対比較を行う例を表2.3に示す. 表2.3より,``手法A"と``手法B"を比較すると,正しい翻訳をしている文は``手法B"である. よって,この場合は評価者によって,表2.4の選択肢から``手法B○"が選択される. また,``手法A"と``手法B"の対比較評価を100文に対して行った場合の結果の例を表2.5に示す.表2.5では``手法B"が優れていると見て取ることができる.

また,人手評価は評価者によって評価に差が出てくる可能性がある. しかし,表2.3のように正解文を用意しておき,参照して対比較評価を行うことで,信頼性を高める.


表: 対比較例評価出力例
例1
入力文 これ は 卒業 論文 です 。
正解文 This is a graduation thesis.
手法A This is a student yearbook.
手法B This is a thesis of graduation.


表: 対比較評価基準例
手法A○ 手法Aの方が良い
手法B○ 手法Bの方が良い
差なし 手法Aと手法Bの出力文の単語対応や伝わる意味に差がない
一致 手法Aと手法Bの出力文が完全一致


表: 対比較評価結果例
=8pt \scalebox{1.00}{
\begin{tabular}{\vert c\vert c\vert c\vert c\vert}
\hline
手法A○ & 手法B○ & 差なし & 一致 \\
\hline
3 & 12 & 78 & 7 \\
\hline
\end{tabular}}




平成26年3月29日