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目次
ルールベース翻訳は,人手によって構築された変換規則を元に翻訳を行うシステムである.
長所としては,規則を厳密に定義するので,規則が存在する翻訳においては,精度が高いことが挙げられる.
しかし,短所としては,規則が存在しない翻訳においては,精度が低いことが挙げられる.さらに人手によって
規則を構築するので,開発コストも高い.
一般的なルールベース翻訳の手順に示す.
折り返し翻訳を用いて,日英翻訳におけるハイブリッド翻訳とルールベース翻訳の評価を行う.手順を以下に示す.
- 手順1
- 辞書の品詞などから原言語の構文解析を行う.
- 手順2
- 目的言語の語順に変換する.
- 手順3
- 再度辞書を参照し,助詞,助動詞などの不足語を補い,目的言語の出力文を生成する.
ルールベース翻訳の例を表,表に示す.
=7pt
表:
ルールベース翻訳の例1
入力文 |
彼は大打撃を受けた。 |
ルールベース翻訳 |
He received the great blow . |
参照文 |
He received a hard blow . |
=7pt
表:
ルールベース翻訳の例2
入力文 |
我々のチームが試合に勝った。 |
ルールベース翻訳 |
Our team won the game . |
参照文 |
Our team won the game . |
平成24年3月13日