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変遷情報の抽出性能

[*]章の[*]節で提案した変遷情報の抽出手法の性能を評価する. 変遷情報の抽出精度を3つの基準で評価する.
基準1
抽出した法則対が正しい変遷の関係であり,かつ,抽出した法則年号も正しい場合,正解と判断する基準.

基準2
抽出した法則対が正しい変遷の関係である場合,正解と判断する基準. すなわち,抽出した法則年号が間違っていても,良いとする.

基準3
抽出した法則対が変遷の関係である場合,正解と判断する基準. すなわち,抽出した法則年号によるルーツと派生の順番は判定しない.

変遷情報の抽出性能を表[*]に示す. また,変遷情報の例を表[*]に示す.


表: 変遷情報の抽出の結果
手法 基準 再現率 適合率 F値
  1 0.97(30/31) 0.30(30/100) 0.46
C1 2 0.97(30/31) 0.30(30/100) 0.46
(A1 + B1) 3 1.00(60/60) 0.60(60/100) 0.75
  1 0.71(22/31) 0.65(22/ 34) 0.68
C2 2 0.71(22/31) 0.65(22/ 34) 0.68
(A2 + B1) 3 1.00(60/60) 0.60(60/100) 0.75
  1 0.48(15/31) 0.60(15/ 25) 0.54
C3 2 0.52(16/31) 0.64(16/ 25) 0.57
(A3 + B1) 3 1.00(60/60) 0.60(60/100) 0.75
  1 0.77(24/31) 0.41(24/ 59) 0.54
C4 2 0.77(24/31) 0.41(24/ 59) 0.54
(A1 + B2) 3 0.87(52/60) 0.88(52/ 59) 0.87
  1 0.55(17/31) 0.71(17/ 24) 0.62
C5 2 0.55(17/31) 0.71(17/ 24) 0.62
(A2 + B2) 3 0.87(52/60) 0.88(52/ 59) 0.87
  1 0.39(12/31) 0.71(12/ 17) 0.50
C6 2 0.39(12/31) 0.71(12/ 17) 0.50
(A3 + B2) 3 0.87(52/60) 0.88(52/ 59) 0.87


表: 変遷情報の例
ルーツ法則 派生法則
決定理論(1670年) ゲーム理論(1928年)
決定理論(1670年) プロスペクト理論(1979年)
ホフマン転位(1871年) クルチウス転位(1890年)
班田収授法(646年) 三世一身法(723年)
十二表法(紀元前451年) ホルテンシウス法(紀元前287年)
超弦理論(1960年) 共形場理論(1980年)
シュレーディンガー方程式(1926年) ディラック方程式(1928年)
ゼーベック効果(1821年) 相反定理(1931年)
六法(1874年) 景観緑三法(2004年)
制御理論(1950年) H∞制御理論(1980年)
ヤード・ポンド法(1824年) 度量衡法(1891年)
ハッブルの法則(1929年) ドップラー効果(1842年)
原子価殻電子対反発則(1939年) オクテット則(1916年)
ホフマン転位(1871年) クルチウス転位(1890年)
ZND理論(1940年) CJ理論(1890年)
一般化句構造文法(1970年) 語彙機能文法(1970年)


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平成25年10月10日