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「に・で」の使い分け

素性の取捨に基づく分析の結果,「に・で」の分類の際に素性群「述部$V$,体言の文節$N$,N以外体言,品詞,分類,直,他助詞」が有効であるとわかった. また,頻度分析による素性分析の結果,「述部$V$,体言の文節$N$,N以外体言,分類」の各ルールは10以上獲得できた.これらは素性として有効であると予測される. 両分析の共通する素性は「述部$V$,体言の文節$N$,N以外体言,分類」であることがわかった. 「に・で」の使い分けが必要な文の比率の調査から,10文に9文は使い分けが 必要であることがわかった. 「に・で」の使い分けの課題としては,分析時のデータを増加させることによって さらに有用な素性の分析を行う必要がある. SVMの推定の正解率は8割程度あるため,問題のモデル化はある程度上手くいっているといえる. そのため,素性の分析方法に工夫が必要な可能性がある.



平成25年2月12日