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目次
提案手法の目的
3.4節で示したように,古市らの研究には,以下の問題点がある.
- 問題点1
- ある特定の主語(例えば``私は")において日本語文の翻訳品質は低いが,他の主語(例えば``彼は")において翻訳品質が高い.
- 問題点2
- 主語がある日本語文の翻訳品質は低いが,主語を省略している日本語文の翻訳品質は高い.
提案手法の目的は,以上で示す2点の問題を解決することである.まず,問題点1を解決するために,8種類の主語を補完した8文の日本語文に対し,それぞれ翻訳を行う.また,問題点2を解決するために,主語省略文と,主語を補完した文を,それぞれ翻訳する.そして,8種類の主語を補完した日本語文と,主語省略文それぞれの翻訳結果から,翻訳確率が最も高い文を,翻訳精度が高い文であると判断し,選出する.
平成25年2月13日