入力文1 | 私 は 危篤 状態 に ある 。 |
出力文1 | I is listed in critical condition . |
入力文2 | 彼 は 危篤 状態 に ある 。 |
出力文2 | He is listed in critical condition . |
表3.11において,入力文1の主語は``私 は"であり,入力文2の主語は``彼 は"である.入力文1の翻訳結果である出力文1では,主語``I"に対する動詞は``is"であり,不適切である.一方,入力文2の翻訳結果である出力文2は,主語``He"に対する動詞は``is"であり,適切である.よって,出力文1と比較し,出力文2は翻訳品質が高い文である.
入力文1 | 私 は ナイフ を 彼 の 腹 に 突き刺し た 。 |
出力文1 | I caught him in the stomach with a knife . |
入力文2 | 彼 は ナイフ を 彼 の 腹 に 突き刺し た 。 |
出力文2 | He stabbed in his belly with a knife . |
表3.12において,入力文1の主語は``私 は"であり,入力文2の主語は``彼 は"である.出力文1では,動詞が``caught"であり,不適切である.一方,出力文2の動詞は``stabbed"であり,適切である.よって,出力文1と比較し,出力文2は翻訳品質が高い文である.
入力文1 | 私 は 今 育児 に 専念 し て いる 。 |
出力文1 | I am now is busy taking care of her baby . |
入力文2 | 彼女 は 今 育児 に 専念 し て いる 。 |
出力文2 | She is busy taking care of her baby now . |
表3.13において,入力文1の主語は``私 は"であり,入力文2の主語は``彼女 は"である.出力文1では,2つの動詞を出力しており,不適切である.一方,出力文2では,適切に翻訳している.
以上より,主語を省略している日本語文に対して,複数の主語を補完することで,翻訳精度が向上すると考える.