次へ: モデル4
上へ: IBM翻訳モデル
戻る: モデル2
目次
モデル1およびモデル2において,日単語と英単語の対応は1対1の場合のみを考慮していた.
しかし,モデル3では,1つの単語が複数の単語に対応する場合や,単語の翻訳位置の距離についても考慮する.
また,モデル3では単語の位置を絶対位置として考えている.モデル3では以下のパラメータを用いる.
-
英単語
が日単語
に翻訳される確率
-
英単語
が
個の日単語と対応する確率
-
英語文の長さ
,日本語文の長さ
のとき,
番目の英単語
が
番目の日単語
に翻訳される確率
さらに,英単語に翻訳されない日本語の単語数を
として,そのような単語が発生する確率
を以下の式に表す.
|
|
|
(2.17) |
したがって,モデル3は以下の式によって表される.
モデル3では,全ての単語対応を考慮して計算するため,計算量が膨大となる.そのため,期待値は近似によって求められる.
平成25年2月12日