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従来の判断条件の種類

判断条件は,情緒属性が成立するための前提条件である. 判断条件は,命題関数であり,引数に入力される格要素によって真偽が決まる. 表2.1 は,文献[5]が示す情緒原因の階層関係を参考に,設計された判断条件の種類と意味である[2],[3]. 下位の判断条件は上位の判断条件を引き継いでいる. 最上位の判断条件として「生理」,「心理」,「その他」があり,「心理」の下位には「目標実現」と「対人関係」がある.


表: 従来の判断条件の種類と意味
分類 判断条件(命題関数) 意味
生理 生理・近($x$, $y$) $x$$y$が生理に「接近」の関係である
  生理・離($x$, $y$) $x$$y$が生理に「乖離」の関係である
心理 心理・近($x$, $y$) $x$$y$が心理に「接近」の関係である
  心理・離($x$, $y$) $x$$y$が心理に「乖離」の関係である
 目標実現 目標実現・近($x$,$y$) $x$$y$が目標実現に「接近」の関係である
  目標実現・離($x$, $y$) $x$$y$が目標実現に「乖離」の関係である
 対人関係 対人関係・近($x$, $y$) $x$$y$が対人関係に「接近」の関係である
  対人関係・離($x$, $y$) $x$$y$が対人関係に「乖離」の関係である
  対人関係(上下)・近($x$, $y$) $x$$y$が対人関係において「接近・優劣」の関係である
その他 未定義  
  不要 常に真である



平成23年3月2日