入力文:家の流儀が当主から次に当主となる子に受け継がれる。 |
出力文:家の流儀が [次に当主となる子が φを 当主から/より 受け継ぐ]。 |
正解文:次に当主となる子が家の流儀を当主から受け継ぐ。 |
以下に使用したパターンを示す.
能動パターン: |
受動パターン: |
意味属性制約: |
入力文を意味的に正しく能動文へ変換するためには,名詞句「家の流儀」が受動パター ンのに適合しなければならない.ここで,「家の流儀」の形態素解析結果を 参照すると次の通りであった.
/家(1100,NI:447,NI:865,NI:73,NI:387) |
+の(7410) |
/流儀(1100,NI:1222,NI:1035) |
名詞「流儀」の意味属性番号1222,1035は,「流儀」,「方法」を意味する名詞 として正しく解析されている.しかし,受動パターンの変数は意味属性制 約により「流儀」を選択することができなかった.これは表2.1の規 則の問題ではなく,日本語語彙大系における問題である.なお,日本語語彙大系 の一般名詞意味属性に対する制約条件の変更は,本研究では対象としておらず,対策を設 けない.