テストデータ |
先行研究 | 本研究 | ||
|
ベースライン |
提案手法 |
ベースライン |
提案手法 |
単文 |
0.103 |
0.106 |
0.118 |
0.121
|
重文複文 |
0.077 |
0.080 |
0.082 |
0.084 |
本研究の目的は,翻訳対の総数が多い``英辞郎''を使用し,カバー 率を向上させることによる,翻訳精度の向上であった.しかし,先行研究 では翻訳対を130,893件をフレーズテーブルに追加しているのに対 し,本研究では単文では18,237件,重文複文では17,581件であり,先行研究 のおよそ1/7しか追加していないため,本研究のintersectionを用いた翻訳確率 の付与方法は限界だと考えている.しかし,実験結果では,``英辞郎'' で作成した翻訳対を追加した時のベースラインと提案手法の差 と,先行研究において,人手で作成した翻訳対を追加した時のベー スラインと提案手法の差がほぼ同じであったことから,``英辞郎''で作成した翻 訳対をフレーズテーブルに追加する,提案手法は有効である.
今後の課題としては,より多くの翻訳対に翻訳確率を付与するための1つの方法 として,パーシャルマッチング[12]による,翻訳確率の付与方法を検 討している.