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日本語語彙大系の結合価パターン

情緒属性付き結合価パターン辞書は日本語語彙大系[4]の結合価パター ンを使用して構築された. 日本語語彙大系は, 「意味体系」,「単語体系」,「構文体系」によって構成されている. このうち,「意味体系」は,日本語の一般名詞,固有名詞,用言の意味的用法を 意味属性体系で体系づけている.「単語体系」は,一般名詞や固有名詞 などの意味的用法を約3,000の意味属性体系を用いて定義している.「構文体系」 は,日本語の用言(約6,000語)の表現構造を結合価パターン(約14,000件)にまとめた ものである.

2.3に例として,「買う」という用言の結合価パターンについてに示す. 「買う」には,6つの結合価パターンがあり,それぞれに「用言意味属性」,「変形 情報」,「日本語の結合価パターン」とそれに対応する「英語の文型パターン」, 「一般名詞意味属性制約」が定義されている.例えば,図2.3の (1)であれば, 「19 所有的移動」,「動作」,「$N1$$N2$$N3$$N4$で買う」,「$N1$ buy $N2$ for $N3$ for $N4$」,「$N1$(3 主体 )$N2$(*)$N3$ (3主体) $N4$ (2585数量)」が対応する.

図 2.3: 結合価パターンの例
\begin{figure}\centering
\begin{tabular}{l} \hline
買う(かう)\\
(1)\quad 19...
...d at by $N2$\\
\quad[$N1$(*)$N2$(4人)]\\
\hline
\end{tabular}
\end{figure}



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平成22年2月11日